2025年版 ビクトリア留学ガイド
目次
1.ビクトリア概要
ビクトリアはカナダの西の端にあります。
バンクーバーの西、バンクーバー島の南端にあるブリティッシュコロンビア州の州都です。
バンクーバーからおよそ100km離れたブリティッシュコロンビア州の政治の中心地で、バンクーバーからは国内線で25分ほどで到着します。
18世紀にはイギリスの植民地として栄えたため、イギリス風の建物が多く、落ち着いた環境で留学先としても人気を集めています。
ガーデンシティとも呼ばれ、街中には四季折々の花が咲き花の庭園の中を歩いているような街です。
また、治安の良いカナダの中でもさらに治安が良いことで有名です。
初めての海外で不安がある、と言う方にもお勧めの街です。
日本人が少なめで学生が多い街、ということも勉強に集中したい人に向いています。
ビクトリア基本情報
項目 | 概要 |
---|---|
都市名 | ビクトリア/Victoria |
州 | ブリティッシュコロンビア州/British Columbia |
日本との時差 | 日本-17時間(3月~11月:-16時間) |
サマータイム | 有り |
最寄り国際空港 | ビクトリア国際空港 |
空港からの交通手段 | シャトルバス・タクシー・市バス |
年間平均気温 | 10.0℃ |

2.ビクトリア留学のメリット
日本人が少なく英語学習に集中できる
カナダはオーストラリアと並び、日本人の留学先としてとても人気の高い国です。
理由としては移民国家であるために留学生にフレンドリー、英語発音がきれいで日本人にとって聞き取りやすい、治安の良さ、教育水準の高さなどがあげられます。
その結果としてバンクーバーやトロントは多くの日本人留学生が留学をしています。
ビクトリアは、バンクーバーやトロントと比較するとまだ日本人の数は多くありません。
そのため「日本人の友達を作って日本語ばかり喋って、英語力が上がらない」という状況を避けることができます。
またバンクーバーやトロントに比べて移民の比率が少く、カナディアンが多いのでネイティブな発音の中で暮らすことができます。
落ち着いた環境で勉強に集中できる
花の街ビクトリアは温暖な気候に恵まれた、(他の街に比べて)大きくない落ち着いた街です。
じっくりと英語の勉強がしたい人におすすめです。
街の規模は大きくありませんが、語学学校は多くあり必ず自分に合った学校が見つかります。
アクティビティが豊富
ビクトリアは周囲を海に囲まれているので、ホエールウォッチング、ダイビング、セーリング、カヤック、クルーズ、ウォータースキー、フィッシングなどのマリンスポーツが盛んです。
カナダ国内でも観光地や保養地としての人気が高く、勉強のリフレッシュにも最適です。
また、花が咲き乱れるビクトリアでは、英国風の市街地を自転車や馬車で散策できたり、庭園を巡ったりと、近場でもたくさんのアクティビティがあり、楽しめます。
小規模で学生に目の行き届く語学学校
ビクトリアにはあまり大きくない規模の語学学校が多くあります。
それぞれに特徴があり、厳しめの学校で英語に没頭したり、アットホームな雰囲気の学校に行ったり、選択授業で弱点をなくしたり、いろんな学校から選ぶことができます。
温暖な気候
暖流の海に囲まれたビクトリア過ごしやすく、冬でも0度以下になることが少ない街です。
「カナダでもっとも穏やかで過ごしやすい街」とも言われています。
気温は夏の平均最高気温が25℃前後、冬の平均最低気温が3℃前後ですので暑すぎず、寒すぎず。という感じです。
ただバンクーバーと同じで夏の日差しは強く紫外線対策は欠かせません。
朝晩の気温差が大きいので、女性の方は夏でも薄いカーディガンなどを持っていきましょう。
お得なバス料金
ビクトリアでは主な交通機関はバスとなります。
電車はありません
バスを利用すると街の中心部から外れまで行く事ができます。
料金もリーズナブルでどこまで行っても2.5カナダドル。
10回分の回数券やマンスリーパス(1ヶ月の定期券)もあります。定期券はさらにお得なので通学にバスを使う場合には購入しましょう。
マンスリーパスは85ドルですが、購入した日から1ヶ月ではなく月末までが期間なので購入するタイミングには注意しましょう。

3.ビクトリア留学のデメリット
刺激が少なく物足りない人も
ビクトリアは大自然に囲まれたコンパクトな街なので自然に関連するアクティビティや観光スポットは多くあります。
生活をする。という意味では不便を感じることはないでしょう。
ただ、夜遅くまで飲食がしたい、カラオケに行きたい、夜に楽しみたいといった場合には刺激は少なめです。
日本の街中での娯楽になれている人にとっては物足りなさを感じる人もいるでしょう。
ただ「自然が好きで自然の近くで過ごしたい」「夜に遊ばなくても平気」という人には、静かな環境でしっかりと英語の勉強に集中できる理想の留学先となるでしょう。
語学学校の数が少ない
世界中から留学生が集まるバンクーバーやトロントに比べて語学学校が少なく選択肢が少なめです。
留学生自体の人数も少ないので、学校の規模も小~中規模の学校だけしかありません。大規模校に通いたいという方には不向きということになります。
それでも少ない中から選ぶことはできますが、たくさんの語学学校の中から選びたい。という方にとってはデメリットになります。
アルバイトは少な目
ワーキングホリデーでビクトリアに滞在する場合やカレッジ・大学への進学の場合には仕事をすることが出来ます。
特にワーキングホリデーの方は、生活費を稼ぎながら滞在する方がほとんどでしょう。
ビクトリアではバンクーバーやトロントに比べてアルバイトの求人数が少なく、アルバイト探しに苦労する可能性があります。
観光地ですので観光に関するホテルの仕事やレストラン、カフェ、ツアーガイド、お土産屋さんなどの求人はあります。
他の都市にも言えることですが、なるべく英語力を高めておくと仕事も見つけやすくなります。
文法、単語など日本で準備できる英語の勉強を進めて留学するようにすると良いでしょう。
家賃が上昇傾向
比較的物価が高いビクトリアですが、家賃も上昇傾向にあります。
ワンルーム、1ベッドルームを借りる場合には賃料が850~1,000ドル(7万円~8.5万円)かかります。
日本からの直行便がない
ビクトリアに行くには必ずバンクーバーで国内便に乗り換える必要があります。
さらにビクトリアの空港についても、街の中心地までは車で30分ほどかかります。
バンクーバーからは他にバスでの移動も可能ですが、だいたい3時間~4時間くらいかかります。