モントリオール留学全ガイド:2025年度版
目次
1.モントリオール 基本情報
モントリオールは、ケベック州最大の街でカナダでもトロントに次いで2番目に大きな街です。
フランス語が話されている街としては、世界で2番目に大きな都市です。
(1番目はフランスのパリです)
カナダの公用語は英語とフランス語ですがケベック州ではフランス語が公用語になっています。
標識は英語とフランス語で書かれていて、聞こえてくる会話は主にフランス語。
もちろん英語でも会話はできますし生活も可能ですが、フランス語しか話さない人も人口の10%程度います。
項目 | 概要 |
---|---|
都市名 | モントリオール/Montreal |
州 | ケベック州/Quebec |
日本との時差 | 日本-14時間(サマータイム-13時間) |
サマータイム | 有り |
最寄り国際空港 | モントリオール・ピエール・エリオット・トルドー国際空港 |
空港からの交通手段 | バス・タクシー |
年間平均気温 | 11.0℃ |

2.モントリオールの特徴
モントリオールは北米のパリとも呼ばれ、ヨーロッパの文化が色濃く残る街です。
街を歩いているとヨーロッパに来たかのような錯覚を覚えます。
日本人が比較的少なく、ヨーロッパやラテンアメリカの留学生が多いのも特徴です。
ニューヨークやボストンに近く、週末を利用した旅行もできます。
ヨーロッパへのフライトも多く出ているので旅行好きな人にお勧めです。

3.モントリオール留学のメリット
英語とフランス語が同時に学べる
モントリオールがあるケベック州はカナダ国内で唯一フランス語を公用語とする州です。
1760年にイギリス軍に占領されるまでフランス領であったことで、モントリオールでは多くの人がフランス語を話します。
フランス語を第一言語にする人が多いのでモントリオールでは、標識もレストランのメニューも英語とフランス語どちらの表記もある場合が多いことが特徴です。
また、一言目はフランス語で話しかけられることも多くあります。
レストランなどではフランス語で話しかけられたとしても「この人はフランス語を話せないんだな」と思われると英語に切り替えてくれますので安心して生活できます。
モントリオールの住人の方々も、ほとんどが英語もフランス語も話せるので生活面で困ることはありません。
英語もフランス語も勉強したいという方はモントリオールはおすすめの留学先です。
モントリオールには語学学校がたくさんあってそのレベルも高い学校が多いのが特徴です。
一つの語学学校で英語とフランス語を学ぶ事ができ、午前中は英語、午後はフランス語、といった授業の選択もできます。
またモントリオールにはフランス語を第一言語とするカナダ人も多くいて、英語を学びに語学学校に通う人もいます。
カナダ人と一緒に英語を学ぶ、というのはこの街ならではの光景です。
日本人が少ない
せっかく留学に行ったのに「日本人と一緒にいて日本語ばっかり喋ってた」という留学生も多くいます。
その点、モントリオールにはそもそも日本人が少ないので英語(フランス語)の勉強に集中ができます。
物価が安い
モントリオールはカナダの都市としてはとても物価が安いのが特徴です。
不動産価格が安いのでシェアなどをしたい場合の家賃が安くお得に滞在することができます。
例えばシェアハウスの相場はバンクーバーでは CAN$500~CAN$800 くらいですが、モントリオールでは CAN$400くらいから見つかります。
お得に留学したい人にお勧めの街です。
フランス留学前に
たとえばフランスにワーキングホリデーで留学したい、という場合にフランス語ができないと働くことができません。
またフランスのワーホリは年間1500名までと人数が少ないのもネックです。
そんなときに、カナダでフランスのワーホリ前にフランス語を学ぶ。という留学生も多いです。
フランスよりも物価が安いカナダでフランス語の基礎を学んでおいてフランスで働こう。というパターンですね。
カナダでワーホリをしたい場合には、年間で6500名の定員ですので、フランスよりもワーホリビザが取りやすいというのも人気の秘密です。
「北米のパリ」の美しい街並み
フランスの植民地だったモントリオールは「北米のパリ」と呼ばれ、街にはヨーロッパ調の街並みが残っています。
モントリオール旧市街は中世ヨーロッパの雰囲気があり中心地にはジャックカルティエ広場がありカフェや花屋さん、路面店などが並んいます。
ほかにも旧市街にはフランス人がカナダに入植した際に貿易の拠点として利用したオールドポートという港があり昔の面影を残しています。
夏には人口のビーチが設置されたり、冬はスケートリングができたりと年間を通じて様々なイベントが開催されます。
メープル街道というカエデの木が立ち並ぶ道があったり、モン・ロワイヤル公園からはダウンタウンの景色を見渡すことができます。特に夜景がきれいです。
4.モントリオール留学のデメリット
冬の寒さ
モントリオールの冬は長く10月から約半年、冬が続きます。
冬の最高気温が平均して-1~-2度程度と寒いのが苦手な人には厳しい環境です。
4月くらいまではモントリオールは銀世界になります。
交通機関が発達しているので移動には困りませんし屋内はTシャツで過ごせるほど暖かいですが、寒いのが苦手な人は冬の期間は行くのを避けたほうが無難です。
英語もフランス語も話せない?
モントリオールの公用語がフランス語なので英語とフランス語を同時に学べるのは大きなメリットです。
フランス語になじみのない方は、フランス語を初歩から学ぶということもあるかと思います。
一度の留学中に2つの言語を学ぶということは、かなりハードルが高いです。
またモントリオールの住民はフランス語の方が得意な人が多いので、フランス語が利用される場面が多くあります。
「どちらも喋れたらいいなぁ」という憧れだけでなく、留学前にしっかりと準備をして留学されることをお勧めします。
英語はそこそこ上達、フランス語はさっぱり。という留学生もいます。
特にフランス語の勉強をある程度進めてから留学すると良いでしょう。
仕事がみつかりにくい
モントリオールではフランス語を話す人も多いので英語に加えてフランス語が話せることがバイトの条件になっているところもあります。
最近になって英語だけでも働ける場所が増えてきたので、探せば仕事はあります。
ですがバンクーバーやトロントに比べれば少ないので、ワーホリで仕事をしたい、英語力はあまりないけど仕事がしたい。という方はバンクーバー、トロントなどで仕事を探すと良いでしょう。
ただ日本食レストランなども増えてきたので、日本人のバイト先も多くなってきつつあります。
5.モントリオール留学の持ち物
モントリオール留学には通常の留学の持ち物以外に、これを持って行った方がいい。というものをご紹介します。
防寒着
モントリオールの冬は最高気温がマイナス、最低気温はマイナス20度以下にもなります。
モントリオールで生活するには厚手のコート、帽子、マフラー、手袋などが必須です。
また日本ではあまり使わない方も多いですが道路が凍結した時のためのスノーブーツも必要です。
マイナス20度以下で着用するコート、ダウンなどは日本よりもカナダで購入する方が種類も多くお勧めです。
それ以外の小物類は日本から持って行っても良いでしょう。
薄手の羽織るもの
モントリオールの夏場は日中30度を超えることもあるので日中は半袖で過ごせます。
ただ、朝夕は気温が下がり肌寒くなりますので、薄手の羽織れるものを持っていると良いでしょう。
6.モントリオールの交通機関
モントリオールでは地下鉄またはバスでの移動が主な移動手段となります。
地下鉄
留学の際に最もよく乗るのは地下鉄になると思います。
地下鉄にはオレンジ、グリーン、イエロー、 ブルーの4路線があります。
本数の少ない土日でも10分も待てば乗れるので、かなり便利な移動方法です。
券売機でその都度チケットを購入することもできますが、後述するOPUSカードが便利です。
購入したチケットは2時間以内なら他の路線、バスで利用が可能です。
バス
地下鉄に比べてバスは時間通りには運航されないことが多いです。
バスには番号があって、番号ごとに行先が決まっています。
OPUS Card
モントリオール市内の地下鉄やバスなど公共交通機関共有のプリペイド式カードで、OPUS Cardに購入したいチケットをチャージして利用します。
購入してから4年間有効で、1ヶ月分など購入したい期間分チャージして利用します。